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住宅・建築に関するうんちくはいろいろなホームページで紹介されていますが
ここでは、きっとここでしか見ることのできないはなしを御紹介致します。
けっして役に立つはなしばかりではないですが、へえ〜というものもあると思います。
設計事務所・建設会社や○○塗装工業・○○工務店などは皆さんご存知ですよね。
見積・積算については「見積・積算とは」で説明しましたが、これを主業務として行っているのが「積算事務所」です。
建築(いわゆる内装や塗装・コンクリート工事など)を主とするものと、設備(電気や給排水・換気など)を業務とするものに大別されます。
設計事務所等と違って、世間の認知度は格段に低く、どんな仕事をしているのか、どんな人が働いているのか、建築に携わる人でなければまず理解されていないかと思います。
それどころか、建築関係の人でも、積算もしくは積算事務所について、本当に理解している人が少ないのが現状です。
そういう自分自身も、大学で建築を学んでいながら、就職時に積算事務所を就職先の候補の一つとするまで、積算を専門に行う事務所が有ることを知りませんでした。
認知度の低さは、おそらく現在もそう変わってはいないと思います。
(それは、積算事務所の主な仕事相手が設計事務所・ゼネコン等であり、一般の方との接点がほとんど無いことによります。)
しかしながら、設計事務所や建設会社が、設計・監理なり施工・管理なりを専門に行う中で、積算事務所は、その中間に位置し、両者の知識を必要とします。前者が狭くても深い知識を必要とするのに対して、積算は多少浅くてもかなり広い知識を必要とします。
どうしても日本では、積算というと、なにかマイナーなイメージですが、イギリスなどでは、その地位や業務内容が確立されていて、設計者と対等に扱われていたりもします。
うらやましい限りですが、積算工期や積算図面の精度の問題など、日本でも少しずつ改善されていけばと思いますが、設計事務所・施工会社はもちろん、発注者の協力が必要ではあります。
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最近、良く友人知人から戸建住宅購入の相談を受けます。
まず各メーカーのモデルハウスを見て、「あそこの家はどうなの?」とか、建売住宅を見てきて「あの家のここが良くて、あっちの家は狭かった」とか「収納が狭かった」とか、まずはそういったところから購入意識が高まっていきます。それはマンションを購入する場合も同じですよね。
しかし、おそらく購入意識の有る大多数の方が、まず何から始めようか、何から始めたら良いのか、とても悩むことでしょう。今では書店でいろいろな
HOW to本が出ていますので、ここでは設計事務所の活用についてお話しします。
戸建住宅を購入する場合、その選択肢はさまざまです。
・注文住宅か建売住宅か
・工務店に頼むのか、ハウスメーカー又は建設会社(ゼネコン)に頼むのか
・木造かRC造か鉄骨造か
・木造であれば、在来工法かツーバイフォー工法か
・内断熱か外断熱か etc
他にもいろいろ考えられますが、これらをある程度決めておかないと先に進みませんし、それこそが一番悩むことでもあります。
注文住宅と建売住宅でそれぞれ利点も欠点もあり、購買側の条件にもよるので一概にはいえませんが、状況さえ許されれば、設計事務所を利用した注文住宅をお勧めしています。
そうすれば上記の様に頭を悩ませる様なことにもアドバイザーとなってもらえますし、その後の進め方もとても楽になります。
設計事務所に住宅の設計を依頼すると、余分にお金がかかると思っている方がほとんどだと思いますが、本当にそうでしょうか。
確かに工務店やハウスメーカー単独に比べて、一手間増えることはま違いないのですが、だからといって3、000万の建物が3、500万になるわけではないのです。
そもそも住宅建物の値段がどうやって決まるかが問題で、今でこそ構成部材を積上げて総工事金額を提示する施工者もいますが、いまだに良く使われるのが(特に打合わせ初期の段階で)、坪当たりいくらという考え方です。
似たような建物やシリーズ物の建物であればともかく、坪当たりいくらというのはかなりアバウトで根拠のはっきりしないものです。
時間と手間の問題でいたしかたない面もあるのですが、であれば設計事務所による設計・監理料だけを取り上げて、その分高くなるというのはナンセンスであり、それを加味しても充分調整可能なのです。
実際、予算が3,000万だとすれば、設計事務所に依頼すれば、設計料を込みで予算以内の設計をして貰えますし、ハウスメーカーなどにみられる、使用できる材料の制約などもありませんので、より予算が組み安いというこもあるでしょう。
又、ここでは書くことができませんが、施工者の内部事情等を考慮しても、設計事務所を利用したからといって,必ずしも余計にお金がかかるわけではないのです。
[設計事務所利用のメリット]
・設計・監理と施工が分けられるので、設計ミス、施工ミスが防げる
・設計者が建て主との折衝にあたるので、施工者は施工に専念できる
・デザインやプランニングに優れている
・建築後のトラブルに柔軟に対応できる
・何年経っても、設計者が、設計した建物に責任を持ってもらえる
・予算を含め、いろいろなことに客観的な助言をしてくれる etc
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見積もりは最低3社から徴収するのもの。でもそれだけで良いのでしょうか? |
何をするにも施工業者をどこにするかはたいへん悩むところだと思います。
改修・増築の場合などは、新築の施工業者・ハウスメーカーがいるわけですから、それが信頼できるのであればその後のアフター等を考慮し、そのまま御願いするのが良いともいえます。
ただ、信頼関係を無くしていたり、その業者・メーカーが改修工事等に対応していない場合などは、いやでも他の業者を探さなくてはなりません。
そこで難しいのが業者選びですが、けっして「間違いだらけの業者選び」になってはいけません。
ちょっとした改修工事でも何十万にもなりますから、より良い業者を選ぶことはとても重要なことです。
特に信頼できる業者がないのであれば、やはり多くの業者から見積もりは取った方が良いでしょう。
(見積もりはただですから。)
新築工事にしろ改修・増築工事にしろ、一般的によく言われるのが、施工業者を選ぶ際には、最低でも3社以上から見積もりを取ったほうが良いということです。
そこでポイントとなる点は、
・改修、増築工事の内容(施工範囲、時期等)が
はっきりしているか
・予算はどのくらいか
・一番のポイントとなる点(譲れない事項)は何か |
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これらを決めた上で、口コミや広告・インターネット等のメディアで良く調べて見積もり依頼すると良いでしょう。
いざ見積もりが集まったら、ここからが肝心です。例えば3社から見積もりを取ったとして、それをどう判断し、業者を絞っていくか。単純に一番安い見積もり書を提示したところに決めますか。
たいていの場合、見積もりを徴収したものの、金額に結構差があって戸惑うのではないでしょうか。
これは見積もりを取る際のポイントとなる、「工事内容をきちんと決めているか」ということに大きく影響されるのですが、計画ができるだけ細かく、仕様等がはっきりしていればしている程、金額の差は少なくなります。
ただ改修工事では、あらかじめ細部にわたって取り決めておくことは、かなり大変なことですし、仮にそれがしっかりしていても金額差は出てきます。
それは一言で言うと、業者によって見積もり方がまちまちだからです。見積もりをそろえて比較検討表を作成してみるとすぐ解るのですが、A社で計上している項目がB社で無かったり、B社とC社で施工方法が違っている為に大きな金額差が有ったり、又、経費の見方が全く異なっていたりというのも良く有ります。
ですからA社が他社に比べて安かったとしても、そもそも必要な金額を計上していないというのに、いざ工事が始まってから追加工事費という名目で少なからず請求されることになりかねません。
とにかく見積もり書を見比べるというのは簡単なことではありませんので、それなりの知識を得ることは必要です。それが適正な価格で最良の工事を行う基本です。
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